嫌いなあいつは婚約者


「由紀くん!ずっと好きでした!」



そう言って去っていく女子、計11人目。


卒業だし、伝えるだけ。という女子が相次ぎ、松田は卒業式が終わって以来、後輩やら同級生やらに次々と告白されまくっている。






「いいのー?瑠璃。浮気されてるけど。」


「別に…」






そう、水菜に頬をつっつかれる。
嫌だけど、そんなの私がわがまま言えない。



少し遠くから松田を眺めていると「酒井さんっ!」と声をかけられた。











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