嫌いなあいつは婚約者
「んじゃ、行くぞ!」
「へ?」
連れてこられたのは車の中。
右も左も分からないような状態でただ分かったのは、着いたとき、目の前に見えたのが教会だったことだった。
それからはすぐに控え室に入れられ、化粧やらなんやら身支度を整えられる。
化粧をされながらドアが開いた音を聞きそちらに目をやると、ウェディングドレスを持った水菜がやってきた。
「うわぁ、瑠璃綺麗すぎ。これは惚れ直すわ。」
「そんなこと…!ていうか、これはどういう!?」
「うーん、松田からのサプライズってことで!」
.