嫌いなあいつは婚約者
そのお茶を飲みながら、二人、広場のベンチに座る。
なんかこういう雰囲気良いな、とは思うけど、何もこんな寒い日に……
寒気を感じてビクッとなる。
そんな様子を見てか、松田の手が私の手を覆った。
片手にはお茶の暖かさが、もう一方の手には、松田の熱が伝わって来る。
…その状態のまま何分たっただろうか?
いきなり立った松田は、そのまま私の手を引いて広場の真ん中へ連れて行った。
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