嫌いなあいつは婚約者
「今の誰から?」
「別に関係ないでしょ。」
ふいっと顔を背ける。
それにイラついてか、さっきより強い口調で言い返された。
「……由紀からだろ。」
「なんでっ…!?」
危ない奴だ!と気付いた。
でも、もう遅かった。
助けを呼びに行こうと外に出ようとしたけど、その前に腕を捕まれてしまった。
そしてそのままリビングへ連れて行かれる。
ソファーに投げられ、やばい、と怖くなったとき、玄関のドアの開く音が聞こえた。
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