嫌いなあいつは婚約者


由紀は私をみるなり目を見開き、その視線を男の人に戻した。




「幹也、おまえ瑠璃に何したんだ?」


「別に何もー?」





軽く笑っている。

そんな男の人に由紀は近寄っていった。





「いくら幹也でも、瑠璃に何かしたら許さないから。」



そう言い、私の手を引いて私の部屋へ向かう。





気になって振り返った時、目が合った男の人は私のことを冷たい目で睨んでいた。










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