嫌いなあいつは婚約者



「痛っ…」



「幹也、昔から妙に俺に懐いてたから、もしかしたら俺が瑠璃のもんになったのが嫌だったのかもなー。

まぁ、それも今だけだと思うから、今回は見逃してやって?」



そう言われ、私は首を縦にふる。




その時の由紀の顔は、弟を思うお兄ちゃんの顔だった。









そして、私はそれから幹也くんのブラコン具合に悩まされることとなる。











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