嫌いなあいつは婚約者


言われて顔を上げる。


「ただ、由紀のことが大好きなだけだったんだよね?だから、許す。」




そう言った顔はとても穏やかで、兄さんのことをどれだけ大切に思っているかが伝わる。





それを悟って、俺は素直に深々と頭を下げて今までのことを謝った。











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