嫌いなあいつは婚約者
-another story-
>>水菜
今日も瑠璃の笑顔は痛々しかった。
―another story―
帰り道。
今日のことを振り返る。
松田くんと距離が出来てからの瑠璃は、空元気と言うのが相応しいほどにわかりやすく笑っていた。
あたしがどうこうできる訳じゃない。
でも、何かしてあげたい。
出来ることはないか、と悩んでいたとき、目の前の何かにぶつかって尻餅をつく。
お尻をさすりながらぶつかったであろう物を見上げると、そこには怖いお兄さんたちがたむろっていた。
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