嫌いなあいつは婚約者



フレンドリーに話してくれる早川さん。


話の中にたくさんの共通点を見つけて、心が暖かくなった。





メアドも交換し、会う約束も取り付ける。

その日から、私たちは語り友達と化していた。




そして、語るたびに、私の中で早川さんの存在は大きくなる一方だった。





ただ、喫茶店で話すだけの関係。

最初はそれでもよかったけど、いつのまにか欲張りになってしまう。




もっと一緒にいたい、という気持ちが溢れ出してきて、つい言ってしまった。






「よかったら、今度の日曜一緒に映画でも見に行きませんか?」











.
< 332 / 335 >

この作品をシェア

pagetop