嫌いなあいつは婚約者
フレンドリーに話してくれる早川さん。
話の中にたくさんの共通点を見つけて、心が暖かくなった。
メアドも交換し、会う約束も取り付ける。
その日から、私たちは語り友達と化していた。
そして、語るたびに、私の中で早川さんの存在は大きくなる一方だった。
ただ、喫茶店で話すだけの関係。
最初はそれでもよかったけど、いつのまにか欲張りになってしまう。
もっと一緒にいたい、という気持ちが溢れ出してきて、つい言ってしまった。
「よかったら、今度の日曜一緒に映画でも見に行きませんか?」
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