嫌いなあいつは婚約者



「それじゃあ、行ってくるね、父さん!!」








こうして私は家を出た訳だけど…。





見事迷子になりました。



途中まではずんずん進めたけど、今は人っ子一人通らないような道に佇んでる。





ここらへんに詳しい人なんて友達にいないし、
ましてや、人も全く通らない。





仕方ないから引き返そうとしたとき、後ろからトントンッと背中を叩かれた。








「お姉さん、迷子?」











.
< 55 / 335 >

この作品をシェア

pagetop