嫌いなあいつは婚約者
「きゃっ!!」
どしんっと尻餅をつく。
「いたた…」とさすっていると「うわ、最悪。」と聞き覚えのある声で私を罵る声がした。
でも、そんなことには構ってられない!!
怖すぎて食欲馬鹿の相手も出来ない私を変に思ったのか、食欲馬鹿は「おいっ」と私の反応を待ってる。
そんな食欲馬鹿を見て、私は何故かホッとした。
たぶん、知り合いにあえて…とか、そんな感じだと思う。
食欲馬鹿にぶつかった後、確かに後ろにあったはずの気配は消えていて。
消えたとわかった瞬間、泣き出してしまった。
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