バイク>オレ>オンナ
今回の旅では
どんな光景がオレを
癒してくれるのかと





ワクワクしながら
バイクでひたすら
知らない道を走った





バイクの一人旅は
色々な光景を見るのは
もちろんのこと




様々な醍醐味がある





そもそも
バイクに乗って走るという




行為自体も
快感でありオレを癒す





また
時間に追われることもなく




何かに
捕らわれることもない





オレは好きな歌を
口ずさみながら
バイクを走らせた





走り初めてから
2時間ほど経った





オレは
コーヒーでも買って
休憩でもしようと





ぽつんと道路の端に
立っている自動販売機を見つけ
すぐそばの路肩に
バイクを停めた





オレはお気に入りのホットの
ブラックコーヒーを買い





ガードレールにもたれて
缶のフタを空けた





『ブォーン』





その時





物凄いスピードで
あるバイクがやってきた





そして、
オレのすぐ近くに
バイクを停めた





その人はエンジンを切り
バイクに跨がったまま
ヘルメットを取った





『……!?』





女だ。
その人はストレートで
長い黒髪で完全に女だった




オレはあんなスピードで
やってくるヤツなんて




所詮、柄の悪くて薄汚い
野郎だろうとばかり思ってたから
かなり驚いた





オレは直感でその女に
何かを感じた





何か
ただならぬものを……。





オレは
なにかその女に
話しかなけばならない
という衝動にかられた






それは下心とかではなく何か直感で感じたのだった





そしてオレは
コーヒーをいっきに
喉に流し込むと
ごみ箱に空き缶を
放り込んだ





そして
その女の方へと
近づいて行った














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