バイク>オレ>オンナ
病院へと到着すると
医師や看護師が玄関で
待ち受けていた





そして
運ばれてきた二人を





何人もの
救急隊員、医師、看護師が




ストレッチャーに乗った
二人を救急治療室へと
運んで行った





オレは為す術がなく
ただ二人を待つことしか
できなかった





オレは二人が
手術している最中に





女の携帯の待ち受けの
あの写真の男は誰なのか
考えていた





……やはり
何度考えてても女の
彼氏という結論に至った





弟または兄ではないかと
思ってたが





兄弟の写真を待ち受けに
するなんて





いくらブラコンでも
しないだろう





……父は年齢からすると
ありえなぃだろう





元カレだとしても
写真を待ち受けにするのは




引きずっているとしても
まずないだろう





だから必然的に
彼氏ということになる





なんか彼氏ということを
信じたくはなかった





正直
彼女はスタイルが良く
顔立ちも整っていて





とても
魅力的な女性だ





だから
普通に考えたら
彼氏がいない方が
おかしいだろう





でも
なぜか彼氏の存在は
認めたくなかった








こんなに強い気持ちは
オレの28年間の人生の中で
初めての経験だった

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