キミのとなりで


それは私が小学校の四年生のとき。


お父さんが転勤ばかりで
いつも私は新しい学校に馴染めずにいた。


なじんだころにまた引っ越さなきゃいけないんだから
別れがある。


だから私は親友なんていらなかった。


けど私に声をかけてくれた男の子がいた。


名前は忘れちゃったけど
宮崎とゆう名字だった。


「ねぇ、いっしょにあそぼーよ」


「ぅ、うん。あそぼー」


私は嬉しくて嬉しくてたまらなかった。
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