あたりまえ1

 ___...


『わーとっとっ』
「セーフ」
「「イェーイ」」
ゆっくり歩きすぎてホームルームに遅れそうになった。
学校の門の少し前から、皆でダッシュ!
騒ぎながら教室に入った。
「おーい。もう先生きてるぞー。早く席に着けー」
担任の青木先生が指示した。他の人は皆席についていた。
「げっ!」
「中山、先生見ただけで「げっ!」とか言うなー」
「聞こえましたー?あはは」
ハハハ…いつもの、先生と健也のコントが始まり、クラスで爆笑。
「いいから、席に着け。出席とるぞー」
4人とも席に着き、ホームルームが始まった。
先生が出席をとっている中、斜め前の席にいるりなから紙がまわってきた。
四つ折にしてある紙を開くと
【放課後、学校の玄関前集合!!先に帰るなよ!※拓也→りな→あゆの順にまわせ! by拓也(-ω☆)】
拓也のほうを見るとこっちを見てVサインをしていた。
口を「イーッ」として、ニコっ☆
おいおいあなたは子供ですか?とツッコミをいれたいほど二ッコニコ。
健也はヤンキーっぽいが、やんちゃで子供っぽい性格。ヤンキーっぽいときもあるけどね。


[キーンコーンカーンコーン]
放課後、日直だった私は、日誌を書かなければいけなかった。
そんな私を差し置いて皆はさっさと帰っていった。
『終わったー!』
日誌を書き終わり職員室に持っていった。
先生に渡し、下駄箱に行くと玄関前にりな達がいるのが見えた。
「あ、あゆ!」
「やっと来たかー」
そういってりなと健也がこっちを向いた。
その言葉を聞き、拓也もこっちを向いた。
そして私は靴を履き玄関前へ。
『教室で日誌書き終わるまで待っててもいいんじゃない?』
ちょっと脹れて言った。
「いいじゃんいいじゃん♪っで健也どっかいくの?」
そう拓也が言った。
『ちょっとー話かえないでよー』
「えっとね、ちょっと行きたいとこあるんだ☆」
「へー、どこどこ?」
「ひみつーーー」
りなと健也が話を進めた。
って無視かいっ!
しかも、その「☆」ムカつくぅ。
まあ、いいかと思い「ハァ」と深くため息をついた。
それにも無視で拓也が
「じゃ、行こうぜ」
と言った。
『ハァ・・・』


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