ラブ・アタック!




「だめぇぇッ!!!」



あたしは無意識に
女の子の
手を払いのけてしまった。


ペシッと
甲高い音が教室に響く。



「あ……」



あたし、やり過ぎだ……




そう思った時には
もう遅くて


「いったぁーい」



女の子の白い手は
赤くなっていて目からは
涙が出ている。





「ご…ごめ――――」



あたしが謝る前に
先に女の子に近寄ったのは



「大丈夫か?」




――――駿介だった。







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