ラズベリーピアス
容を読み終わると、アリサはその場に崩れた。
震える右拳を左手で握り締める。
胸に前で祈りように、目を閉じ泣いた。
「アリサ!」
何時もより早い時間。
汗だくになったラルが帰ってきた。
泣いている彼女を見つけると、駆け出し抱きしめた。
「ふぇ、ひっ・・ラル~~」
「なにかあったのか?泣くなよ。」
「っ、・・・これ。・・・っくすん」
ラルは彼女から手紙を受け取ると、
彼女が泣いている理由に気が付いた。
「これか・・・悪い。」
「なんで、ラルが謝るのよ~」
ラルもその手紙を持ったまま、固まった。