キマイラ
三節 X
「ねぇねぇ、ニュース見た!?Xの彼、最近ここら辺で現れたんだって!!」
「マジで!?会ったりして!?」
「キャー!!会いたい!!」
ある昼休み、盛り上がる女子。
それを聞いて、近くにいた美奈に聞いてみる。
「そんなに人気なの?反政府組織なのに?」
「まぁね。女は怪しくカッコイイ男に魅力を感じるものなのよ」
犯罪者だぞ?
「あたしも実はファンだったりするのよね〜」
「え。狂ってる……」
「は!?何言ってんの!?Xってどういう組織か知ってんの!?」
「いや、知らないけど。ニュース見ても詳しい情報ないし」
「そりゃそうよ。テレビで放映したら大問題になるもの」
どういう意味だ?
わからないって顔をすると、美奈はケータイで何か調べ出した。
「ん」
そしてあるページを俺に見せてきた。
インターネットのあるページ。
Xファンサイト……?