sweet love
本勝負
 今日は、なんだか五人が慌ただしい…。

 何があったの?

 「璃音ちょっと来い」

 「ふぇ?」

 陸玖に腕をつかまれて屋上へ。

 「お前は・・・誰が好きだ」

 真顔で聞いてきた。

 「す、好きな人!?」

 急すぎて間抜けな声だった。

 「そう。好きな奴」

 「いない」

 だって恋なんてしたことないんだもん。

 「なら、容赦しねぇから」

 「んっ…」

 陸玖がそう言ったと同時に唇にやわらかい感触と私の甘い声。

 「りっッく・・・」

 陸玖を押してもビクともしない。

 怖い…。

 だんだん激しくなっていく。

 「ん…はぁっ・・」

 酸素が足りない、クラクラする…。

 「陸玖!!」

 「ぷはぁぁっ」

 やっと離れた唇。横たわる陸玖。

 ……?

 
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