sweet love
 「何してんだこいつは」

 陸玖を睨む悠羽。

 「悠…羽ぅぅぅ」

 怖かった。男の子って強いんだね…。

 「よしよし、ごめんな遅くて」

 優しく撫でてくれる悠羽。

 「だっいじょうぶぅっ」

 泣きながら言っても説得力ないね…。

 「璃音」

 優しく名前を呼ぶ悠羽。

 「んっ…?」

 顔を上げたと同時にさっきと同じ感触。

 「悠っ羽・・?」

 「マジ…ごめん」

 すぐに離れた唇。

 「み、、皆してひどいよっ」

 私は、走って屋上を飛び出した。

 キスってそんな簡単にできるものだったんだ…。

 男の子ってキスをそんな風に思ってるんだ・・・。
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