sweet love
「男子の部屋もけっこう広ーい」
秋奈ちゃんがベッドにのって飛び跳ねている。
「龍さん…少しお話しても…」
「あ…はい…」
汐音さんって意外に積極的…。
「璃音、ちょっとこっち」
陸玖が手招きする。
「ん?」
不思議に思いながらも陸玖のもとへ。
「見てみろよ」
陸玖が指さした先は外。
「…?」
私は指の方向を見た。
「うわぁ~」
私の目が輝いた。
そこには、たくさんのきれいな星が空一面に広がっていた。
「こういうの好きだろ?」
クスクス笑いながら一緒に空を見る。
「好き!大好き!」
私は小さい頃から星を見るのが好きだった。
「だと思った」
「きれーい・・・」
陸玖が見惚れる私の頬にキスをした。
「んにゃっ」
顔が火照る。
「マジ可愛いし」
頭を撫でる。
「り~く~君っ」
千優さん…。
「んぁ?」
「わぁ~星綺麗だね」
「あ、あぁ」
どんどん押しのけられる私。
「私飲み物買って来る!」
作り笑いを浮かべて私は部屋をでた。