意地悪な君が好き

手のひら


『美紅ちゃんと彩芽、一緒に回ろう?』



私と彩芽が教室を出かけた瞬間、秦に引き止められた。

私と彩芽、秦、咲弥4人とも同じグループ。



「秦、回ろう!」



秦の腕に飛び付く彩芽…



「って!彩芽もしかして!」

「声でかい!私達3日前から付き合ってるんだ♪」



そんな!

初耳なんですけど!



「なんで教えてくれなかったの?」

「美紅に教えたら、私の事応援して美紅の恋進なくなるでしょ?」



う!

当たった…



「またじっくり話すから、とにかく回ろう!」

『おう!って咲弥も』



1人心が弾んでない咲弥。

一体どうしたんだろ?



「彩芽達先行ってて?

後でMailして探すから!」


「りょーかい!絶対だからね!」



彩芽達と一旦別れて私は咲弥の手を引っ張った。



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