意地悪な君が好き

『交代何分だ?』

「確か…11時!!」



2グループ目だし11時。


『今10時59分…』



59分か…

ん?

59分!!??

交代まで後経ったの1分しかない!!



『走るぞ』



私の手を引き、屋上へと行く階段を降り、沢山の人と人の間を抜け、教室へと走っていく。



《ガラガラ》



『「はぁ…はぁ…はぁ…』」



なんとか間に合ったみたい…



『咲弥達遅かったな?』

「へっ?」

「美紅、とーけーい!」



パッと時計を見て、咲弥とニヤリと笑う…

だって、時計は11時2分だったから。

2分オーバー…



『やっと来たか…
葵に空乃!2分過ぎてるぞ!
ちゃんと時間は守ようにって言っただろ!

っと言いたい所だが、何か事情があったんだろ?
今日の所は多めに見といてやろう。

さっ、早く準備しろ!』



許してくれた?

先生は咲弥と私ににっこり微笑み、去って行った。



「良かったね!」

「うん!」




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