意地悪な君が好き
─3日後─

あれから3日が過ぎた。

今は学級委員決め。


『誰かやりたい人いないのか?』


みんなは無視して、友達と話しをしてさわいでる。


はぁ、私なんか関係ない!
ってみんな思ってるんだろなぁ。

私もその中の1人。


そんな事を考えて、シャーペンをクルリと回す予定が、シャーペンは床に落ち、隣の席へ転がって行った。


ふと、私のシャーペンを拾ったさくや?って人。


「それ私の…」


ボソッと呟いた声が聞こえたのか、『知ってる』とだけ言って返してくれない…。



「ねぇ、返して?」


ちらりと隣を見た。


『ん?返してほしけりゃ、手挙げろ』



私は手を挙げた。

だって返して欲しいもん。


『お!空乃やるのか!』


へ?


雄妥先生は私の名前を黒板に白いチョークで学級委員と書かれた文字の隣に書いた。



「えぇ!!」


小さく呟く私。



『バカ?』



隣で小さく笑うさくやって人。


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