意地悪な君が好き

『みんなお疲れ。さぁ交代だ!みんな周ってきていいぞ』



先生の声でみんな当番を終わり、疲れた事さえ忘れ、みんな教室から出た。

そういえば咲弥どこ行ったんだろ?

教室には姿がない。

とりあえず私は教室を出て、中庭へと行った。



『1人?』



低い声が聞こえ、後ろを振り向く。

そこには17歳であろうか、男子が立っていた。



『俺と付き合え』

「いや」



何この直球な…

私この人嫌い。



「やめて下さい!」



私の手を引き、『…決まりだな』って。

いやだよ。

こんなの絶対いや!



「放してください!」

『いや』



このままだと私…



『何女つれてるの?嫌がってんだろ?
何もいきなり付き合えはねぇだろ?』



はっ!と前を向くと腕まくりした咲弥が立っていた。


『なんだてめえ?
生意気な口たたいてんじゃねぇぞ!』

『はぁ?なめてんのはそっちだろ?』



その時!

男子の拳が咲弥の顔に当たった。




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