意地悪な君が好き
運命
─放課後─
『じゃあ明日な!』
気付けばもう家の前に着ていた。
「うん!じゃあ明日!」
咲弥と別れて、家へ入った。
いつもなら静かなのに、今日はやけにうるさい。
どうしてだろ?
リビングへ行くと、お父さんとお母さんが話していた。
「美紅、悪い知らせがあるんだけど」
悪い知らせ?
一体なんなの?
『実は、美紅、1ヶ月後に、転校が決まったんだ』
お父さんは俯いて確かにそう言った。
転校…?
そんな…嘘でしょう?
「ほん…とうなの?」
「えぇ、美紅には悪い事したと思ってるわ」