意地悪な君が好き

いい思い出沢山作ろう。

それしかないもんね?



「ねぇ、いつからそんな優しくなったの?」



ずっと気付かなかった事。

あんなに意地悪だったのに…



『さぁ?もしかして意地悪な俺が好き?』



咲弥はいつものニヤリ顔をして見せた。

言われて見れば、意地悪な方が大好き。



「う…ん」



でも、ちょっと言いづらかった。

気使わせてしまったかな?

ごめんね。



『じゃあ戻ってやる』

「へ?」

『だーかーら、意地悪になってやるって言ってんだ』



優しいね。

私の言う事何でもきいてくれるし。



「ありがとう!」

『別に』



久しぶりに聞けた。

こんな短文の返事。

初めの頃は毎日こんな会話だったよね?



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