意地悪な君が好き

─授業中─


窓の外は青空が一面に広がっている。


こんなにも晴れているのに、授業しなきゃいけないなんて…


だけど、あと少しでこのクラスのみんなとはお別れなんだね。



ふふっ…─

また寝てる──


可愛い寝顔♪


どんな夢見てるんだろ。


幸せそうな顔してる。


私は幸せじゃない。


前の私は幸せだったのかな?



『じゃあ、よそ見してる空乃、これ解いてみろ』



先生が指さしている問題は数学の問題。


先生は数学になると当ててくる…



(125)



「125…」



小さな声で誰かが教えてくれた…


誰なんだろう?


誰かわかんないけど、ありがとう!



『お、正解だ!最近空乃よくできてるな』



本当は答えてないのに、褒めてくれる先生。


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