意地悪な君が好き
その瞬間、そっと顔をあげた葵くん。


『もう放課後かよ』


髪をくしゃっとする。


「葵く『ちょっと待て!』


私の言いかけた言葉から乗っかってきた。



「な、なに?」


いきなりだからびっくりした。



『その、くんはやめろ!』


へ?



『つまり、葵か咲弥好きな方で呼べ』



咲弥っとはまだそこまで仲良くないから、いいにくいな。


だから葵でいいかな?


「あ、葵」


『それでいい』



優しくほほえむ葵。


なんだ、可愛い所あるじゃん!


ほほえむ葵の顔、ちょっと可愛いって思ってしまった。



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