意地悪な君が好き


私って確か、意地悪な咲弥に惚れたんだったよね。


初めは少し嫌だったけれど、だんだん一緒にいる時間が長くなるにつれて、好きになった。


今は大好き!



『美紅、髪…』

「ふぇっ?」



私の髪を見ると、螢がくっついていた。


綺麗に光っている。



『髪ちゃんと洗ってんのか?』


「洗ってるよ!」



昨日だってちゃんとシャンプーとリンスしたもん!


しっかりドライヤーで乾かしたし。



『なら、美紅の髪のイイ香に誘われたんだな』


「ちょっ」



照れるじゃん…──



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