意地悪な君が好き
私は辺りの服を見ようとした瞬間手首を捕まれた。
「明日、空いてる?」
明日…─
明日が過ぎればもう私はここに居ないんだよね。
「空いてるけど?」
すると彩芽の顔が見る見るうちパァっと明るくなった。
「秦と咲弥と決めてたんだけど、ダブルデートしない?」
「えぇっ!!」
突然の言葉を聞き、思わず大きい声を出してしまった。
が、運良く店内の人達は音楽や話し声が大きく、気づかれなかった。
ひとまずセーフ…
「だめ?」
「うぅん、行けるよ」
「やった!」
ダブルデートかぁ。
楽しみっ☆