意地悪な君が好き


「お帰り!」

「ただいま」



あれから4人でご飯食べに行き、今は家。


自分の部屋に上がろうと階段を上がった瞬間。



「美紅、ごめんなさいね。
転校なんて急に…」



そうだよ。


お母さん。


でもね?



「決まった事なら仕方ないよ」



うん。


もう決まった事だから。


これも私の学ぶ1つなんだから。


私はその言葉を言い残し、自分の部屋に向かった。



「な~んにもない」



ひんやりした床。


寂しそうにしてる壁。


ここにベッドがあって、あっちに机があって…



「寂しいよ…」



< 185 / 210 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop