意地悪な君が好き
学校を一通り見渡し、帰ろうとしたした…
「彩芽、咲弥、秦!!」
3人が私の所まで走ってきた。
「どうして…」
私には理解出来なかった。
だって昨日が最後だと思ってたから。
『ばか!!お前を勝手に行かせてたまるかよ』
大粒の涙を流してる咲弥──
私はそっと咲弥に近いて、頭をくっつけた。
私なんかの為に泣いてくれるなんて。
「さくやぁーー」
思い切り咲弥を抱き締めた。
本当はすごく嫌だよ。
辛いよ。
もっと一緒に居たいよ。
わがままを言うなら一生。