意地悪な君が好き
「じゃあ行くね…」
『美紅ちゃん、俺にもメールよろしく!』
「うん!」
これで本当に最後。
今度はいつ会えるかな?
『美紅!』
咲弥──
私は咲弥の姿を目に焼き付けた。
『20歳になったら結婚しよう』
「絶対だよ?」
『うん』
一番聞きたかった言葉。
『ヒューヒュ~』
秦…─
ありがとうね!
「秦、彩芽を幸せにしてね!」
「ちょっと美紅!!」
『うん!
彩芽は俺が命に変えても守るからな!』
2人とも、お幸せに。
「ありがとうね!」
私は3人に叫んだ。