意地悪な君が好き

おまけ


あれから1年私は小さな命を預かっている。


お腹の中には小さな小さな赤ちゃんがいる。


女の子みたい──


産婦人科で、「女の子ですね」って。



『赤ちゃん、美紅に似たらスゲー可愛いな』



咲弥は私のお腹を撫でながら言った。


ずっと心配して一緒に居てくれてる。


料理も咲弥が作ってくれる。


家事は全部俺がやるって聞かなくて…



「咲弥に似たらちょっぴり意地悪かもね?」


『そうかもな?』



2人顔を見合わせて笑った。



『美紅』

「咲弥」



そっと目を閉じ唇を合わせて、甘い甘いキスをした──



おまけ E N D



< 208 / 210 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop