意地悪な君が好き
『近いな』


返ってくる言葉はいつも短い。

けど、返事がないより断然嬉しい。


「うん!」


「お待たせしました。パフェとコーヒーです」



若い綺麗なお姉さんがパフェとコーヒーを置いて、立ち去った。


やっと食べれる~!!


私はいただきます!って言って、さっそくスプーンでアイスをすくった。


「美味しい!!」


やっぱチョコアイスは美味しい☆

次にさくらんぼを手に取り、口に入れた。



「さくらんぼ美味しい」



そう言いながら、顔がみるみるうちに明るくなっていった。



『さくらんぼ好きなの?』


肘をつきながら、私を見る葵。



「うん!大好きだよ。私の大好物♪」



そう言ってまたアイスをすくって食べる美紅。


なんか、子供みたいなやつだな。

一緒にいると楽しいかもしれない。

こんなに俺に構う女は初めてだ。


俺は女とは関わらない性格だし、あまり女とは喋らない。



『俺も』


「葵も?一緒だね☆」



また顔が明るくなったきがした。


俺はコーヒーを一口飲み、あいつを見た。


髪が太陽の光りによって、薄い茶色の髪が、すごく明るく見える。


綺麗な髪してんな。

さらさらだし。



ってまた変な事考えてんな。


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