意地悪な君が好き
─放課後─


先生に放課後残って決めてくれないか?

と言われ、静かな教室に2人残った私達…─



「ねぇどうする?」


『どーすっかなぁ』



そう言ってから30分が経過していた。



『なぁ、お菓子屋は?』



お菓子屋…?


咲弥って意外と可愛い言葉言うんだなぁ。



「それいい!」


『お前、お菓子作れるか?』



髪をくしゃりとして聞く咲弥。



「…」


『はぁ、明日用事ある』



明日は土曜日かぁ。


1番暇な日…



「ないよ?」


『じゃあ、俺の家でお菓子の作り方教えてやる!』


「いいの!?」



本当にいいのかな…

私、迷惑かけたりしないかな…



『いいに決まってんだろ?』



笑顔で答えてくれた咲弥。



「良かった♪」



なんか、私ずっと咲弥に助けてもらってばっかりだ。


球技大会・掃除、手伝ってもらったし。



掃除、ほとんど咲弥がやってくれたから。


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