意地悪な君が好き
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『レシピ』



そう言って私に紙をホッチキスで留めてあるのを渡してくれた。

いかにも自作です!てきな感じの…。

それにしても、咲弥の字、女の子みたい…。

字がきれいで凄く見やすいし、わかりやすく説明して書いてくれていた。



「ありがとぉ!」


『まっ、精々頑張れよ!』



また意地悪な口調!!

でも、いいの。

そういう咲弥も好きだから。



「ねぇ、他に何かお菓子作れるの?」


『色々』


「色々って!!」



答えになってないし!

もしや、秘密って事?



『“いつかわかる”』



いつか…わかる?

どういう意味だろう?



「いつ…か?」


『そ、いつか…』



空をみやげながら言った咲弥。



「ふ~ん」



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