意地悪な君が好き
雑誌を見ていたお姉ちゃんがオーブンをゆっくり開けた。
「綺麗に焼けてる☆」
マドレーヌの甘い香り大好き!
オーブンを開けた瞬間また部屋中に甘い香りが漂った。
オーブンに近づき、焼き具合を確認する。
「ほんとだ!」
そこには全て焦げてなく、綺麗なキツネ色に染まったマドレーヌが出来ていた。
「早く食べたい!!」
「はいはい、ちょっと待ちな?」
そう言ってお姉ちゃんはお皿にマドレーヌを2個のせてフォークを渡した。
さっそくテーブルに持って行き、一口食べてみた。