イチバンボシ
林の中の逃げ道
取り敢えず1週間はそこで凌ぎ切った。


誰も来なかった。


少し疑問に思い始めていた頃―


あいつらが現れた。


通行人に成りすましていた。


一番に気付いたのはタクミだ。


夜だった。


みんなが寝ようとしていた所へ、外に出ていたタクミが駆け込んで来た。




「あいつらが…!」

「あいつらって…あの…」




ユメが震える声で言った。


みんな怯えていた。
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