イチバンボシ
俺はユメの後姿を見ながら不思議に思う。
だけど何もできることはなかった。
馬鹿野郎。
この時俺が、ユメに話していたら何かが変わっていたかもしれないのに…
******************
俺たちが辿り着いたお寺の周りは、林だった。
…林、というより森だろうか。
木が生い茂っていて、野生の動物が出てきそうな気配。
それってやっぱり珍しい事でさ。
俺は見たことないけど、野生の動物。
それでも、出てきそうな感じがしていた。
ノアがこの中に入るの、と不安そうに聞く。
タクミも恐怖に満ちた顔で俺たちを振り向く。
だけど何もできることはなかった。
馬鹿野郎。
この時俺が、ユメに話していたら何かが変わっていたかもしれないのに…
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俺たちが辿り着いたお寺の周りは、林だった。
…林、というより森だろうか。
木が生い茂っていて、野生の動物が出てきそうな気配。
それってやっぱり珍しい事でさ。
俺は見たことないけど、野生の動物。
それでも、出てきそうな感じがしていた。
ノアがこの中に入るの、と不安そうに聞く。
タクミも恐怖に満ちた顔で俺たちを振り向く。