イチバンボシ
返事をしようか迷った。


俺たちはいつだって繋がっていて、
返事をするのは容易いこと。


5年前、俺たちが国のために改造されてしまってから。


それは辛い結果をもたらした。


“待ってる。”、“生きて帰ってこい。”そう言って俺を泣きながら見送ってくれた両親は―


俺が連れていかれてから間もなく、妹の華を連れてどこかへ行ってしまった。


絶望的だった。


その事を伝えられた俺は、施設内で孤独に過ごそうと思った。


俺はどこへ行けばいいんだ。


何をすればいいんだ。


いつもそんな事を考えていた。


だけど君は...
いつだって俺の傍にいてくれて―
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表紙・目次

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