イチバンボシ
そう言って俺の隣に座ってくる。




「あ。タクミとユメ、寝てるけど。」

「いい。起しちゃうの、悪いでしょ?」

「…いや、俺も起こされたし……」

「ごめん。」




ノアが感情の籠っていない口調で謝った。


まあ…
いいか。


ノアと隣同士で座るなんて―


久しぶりだ。


3年ぶり。その間にノアは大人っぽくなった。


ふと見た彼女の横顔がとても美しくて。


はっと我に返った時には、見入ってしまっていた。
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