イチバンボシ
「…どうかした?」




俺の視線に気づいたノアが不思議そうに首を傾げる。


なんでもねぇ、と呟いてもう一回空を見上げた。


隣でノアが空を見上げる気配がした。




「すごいなぁ…」

「な、お前がしてくれた一番星の話、覚えてるか?」

「…なんだっけ?」




俺はノアにさっき思い出したことを話した。


俺が話し終えると、あぁ、それね、と納得してうなずいた。




「あれ、本当は光くんが教えてくれたんだよ?」
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