イチバンボシ
俺の目の前で手がひらひらと振られた。


ユメの手だった。




「大丈夫?」

「…あ、あぁ…」




少し放心状態だったけど、と心の中で付け足す。


ノアがふふっと笑った。




「これ、気に入った?」

「あ…うん…」

「だと思った。光くん、星好きだもんね。」

「そうだけど…」




俺、そんな話したっけ?
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