イチバンボシ
黙ってたつもりだったんだけどな、そういう自分の好き嫌い。


知られて欲しくないから。


あんまり、深く関わってもらいたくないと、昔は思ってたから。


誰にも中に入り込んで来て欲しくなかった。


何も受け付けなかった。


俺の精一杯の強がりだった。


何も感じないようにすれば、
何も期待しなければ。


俺はいつまでもずっと、悲しむことなく過ごして行ける…


そう思っていたんだ。


今だって、そう思ってる。


だから、俺がそんなこと、ノアに話したことあるわけないんだ。
< 93 / 143 >

この作品をシェア

pagetop