イチバンボシ
わざと敬語で言って誇らしげに笑う。


すげぇ…
素直に感心する。


こんな綺麗な絵を描いたのがノアの母親だって。




「これ、描き終わるの待ってたんだ。」

「…だから、途切れ途切れにしか返事なかったわけ?」

「うん…ごめんね?」




はぁ、とため息をついた。


もう一度ごめんとノアが謝った。


俺はいいよと言って、もう一度絵を見た。




「星の絵。」

「…は?」

「この絵の題名。」
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