悪魔に恋した天使
コイツ・・・。

あと、少しだったのに。

「ん?どうしたの、ユウキ?」

「なんでもねぇ」

「でもさ、さっき舌打ちしなかった?」

聞こえてたのかよ・・・。

「何でもない。空耳だろ」

「う~ん・・・そっか!」

納得してるし・・・天然かコイツ?

「じゃあ、入って!」

「あぁ」

「汚いけど・・・」

!?

そこには目を疑うような光景が広がっている。

きれいすぎる・・・。

塵一つない。

コイツに汚いって・・・どんだけなの?

「ね?汚いでしょ?」

「いや。全然」

「嘘だー!」

・・・嘘じゃねぇし。

こんなことで嘘ついて、俺にどうしようっていうわけ?

「汚いって言うか・・・キレイすぎだと思うけど?」

「え!?ほんとに?」

「だから、こんなとこで嘘ついてどうなるんだよ」

「あ~・・・そっか!ありがとね!キレイって言ってくれて!(ニコ」

「あぁ」

笑った顔・・・可愛すぎ。

そんな顔、俺以外の男の前で見せんなよ?


・・・沈黙。

ルナの部屋に入ってから・・・約5分が過ぎた。

現在時刻は、PM 6:30分。

てか・・・なんで黙ってんだよ。

まさかとは思うけど・・・まさかな。

ルナに限ってそんなことは、ないだろう?

でも・・・まさかってこともあるよな?

てか、一人で考えるより本人に聞いたほうが早いか。

「・・・ルナってさ、男部屋に入れんの初めてなの?」

「え!いや!その!・・・はい、初めてです」

いきなり敬語・・・。(汗




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