悪魔に恋した天使
告白も何も、告白してもないしされてもないし。

でも、ここは、話し合わせたほうがいいよね?

「うん!あたしからだよ♪」

「ほら!流石よ!そういうところ、ママに似てるわ!」

「どういうこと?全く話がつかめないのは、あたしだけ?」

「実はね・・・ママも一目惚れしたのよ///」

「そうなんだ~」

こんなことを聞いても、別に驚かない。

一目惚れって、誰にでもあることじゃん♪

パパの次の一言を聞くまでは・・・

「それでね、ママ、パパに初めて会って話した時なんて言ったと思う?」

パパは、笑いをこらえながらそう言った。

「初めまして・・・とかじゃないの?」

普通はじめてに会ったら、あいさつでしょ?!

「それがね・・・ママに、『好きです!』って言われたんだよ」

「は!?」

「もぅ~パパったら!恥ずかしいじゃない!////」

・・・このアホ夫婦は!!

「で・・・あたしに似てると?」

「そうよ♪」

「おっと、もう10分近くココで話しているな!よし、夕飯にしようか」

「ごめんね、ユウキ・・・」

「なんで謝んの?」

「だって。馬鹿でしょ?あたしの家族・・・」

うん。

馬鹿だ!

馬鹿としか言いようがない!!

ユウキも呆れて話を聞いていたはず・・・。

「そんなことないと思うけど」

「え?」

「逆に、楽しいじゃん」

「楽しい?」

どこが?

相手すんの疲れるじゃん!

「ルナは毎日ああやって、笑ってんだろ?」

「うん・・・毎日って訳じゃないけど」

「それって、いいことだと思う」

「そうかな?」

いっつもこんなんだから、疲れるけど。

やっぱりユウキも寂しいんだね・・・。



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