悪魔に恋した天使
「おい。質問に答えろ」

てか、完全俺様になってるし・・・。

・・・ん?!!

あっ・・・あれって・・・『黒羽』!?!?

このひと・・・まさか・・・

*悪魔*・・・?

『黒羽』って言うのは、悪魔族の印みたいなもの。

ただ単に、背中に生えてるだけだけどね。

『黒羽』が生えてるってことは・・・悪魔じゃん!!

ヤバい・・・逃げなきゃ!

「あの、用事があるので・・・失礼しま~す」

「待てよ。」

ヤダーよ!殺される!!

「なあ・・・取引しねぇ?」

「取・・・引?」

何の取引??

「取引の内容はこうだ。俺は、お前が天使だって誰にも言わない。
 そのかわりに・・・、お前の家に住まわせろ。」

「はぁ!?何言ってんの?!駄目に決まってるじゃない!!」

アホでしょ?!

家に来たら、あんたが悪魔ってバレるじゃん!?。

「じゃあいい。バラす」

「いやいや!ちょっと待って!!」

「何?」

「あなた、悪魔なんでしょ?うちの家に来たら、バレちゃうよ?」

そうだよ。バレたら、殺されちゃう・・・。

「バレねぇよ」

「え?今何て・・・」

「バレない。俺の正体はお前しか知らない」

何いってらっしゃるんでしょう?

あたししか知らない?どういう意味??

「天使族はしらないかもしれないけど、悪魔族にはそれなりの力があるんだよ」

「力?」

力って・・・天使族にもあるケド、悪魔族にはそんな力があるの?聞いてことがなかった。

「で?どうする?要件飲む?やめる?」

「今思ったけど、自分の家に帰ればいいじゃんか?!」

うん。

絶対そのほうがいいし!

親御さんも心配するだろうからね!

「・・・家なんて、ねぇから」
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